ハンピ
2019年11月から12月にかけてインドを旅しました
ハンピは奇妙で不思議な土地です
「インドで一番好きな場所」だと語る旅人も多く、なるほどとは思うもののここはあまりインドらしくありません
東南アジアの田舎を思わせる田園風景、異様な波動を発出しているかのような大寺院、箒で掃き集められたように無造作に積み重なる奇岩、点在する数知れないほどの遺跡群はまるで違う惑星に来てしまったかのような感覚を覚えます
是非ここハンピで異空間体験を!
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セイクリッド・センター
ハンピ村自体は大寺院のそばに開かれたこじんまりとした集落だが遺跡は数km四方にわたって広く点在する
ここでは一般的な区分であるセイクリッド・センターとロイヤル・センターの2つのエリアに加え、セイクリッド・センターの東側をリバーサイドエリア、川の北側を対岸エリアとして4つに分類した
現在のハンピの核心部ともいえるヴィルーパークシャ寺院を中心とした寺院群はセイクリッド・センターと呼ばれる
アチュタラーヤ寺院周辺はその性格上、一般にセイクリッド・センターに含まれるがここでは地理的な観光ルートの観点からリバーサイド・エリアに分けた
ヴィルーパークシャ寺院 ☆☆☆☆
ハンピがヴィジャヤナガル王国の首都となる以前の7世紀に創設された壮大なヒンズー教寺院でありインド最古の寺院のひとつとされる
入口の塔門ゴプラは9階建てで高さは50mにもおよび、周囲の景色と相まったその威容はSF映画に出てくる別の惑星の景色のよう
ヘーマクータ・ヒル ☆☆☆
ヴィルーパークシャ寺院南側のなだらかな岩山、斜面に小規模寺院や丸みを帯びた奇岩が点在する、夕陽の鑑賞スポットのひとつ
ガネーシャ寺院 ☆☆☆
列柱に囲まれた巨大な一枚岩のガネーシャ像を祀るお堂
クリシュナ寺院 ☆☆☆
ヘーマクータの丘の南麓に建ち、道を隔てた東側の段差を伴った低地にはクリシュナ・バザールと呼ばれる列柱を備えた参道が伸びる
バダヴィリンガ寺院 ☆☆
大きなシヴァリンガを祀ったお堂
ラクシュミ・ナラシンハ寺院 ☆☆☆
ヴィシュヌの化身獣人ナラシンハの大きな像を祀る
チャンディケシュワラ寺院 ☆☆☆
名前のチャンディケシュワラはシヴァを指すが実際はヴィシュヌを祀っている、前面ホールの列柱が見事
リバーサイドエリア
ヴィッタラ寺院 ☆☆☆☆
15世紀に建てられた大きな寺院、ヴィッタラはヴィシュヌの化身のひとつ
華麗な塔門、石畳の広い中庭に鎮座する精巧な石造りの山車、花崗岩の列柱が見事な舞楽殿、神聖な雰囲気の本殿と見どころ満載
プシュカラニ ☆☆☆
ヴィッタラ寺院の参道に付随する聖なるため池
クドゥレ・ゴンベ寺院 ☆☆☆
15世紀に建てられたヴィジャヤナガル様式の建造物、小ぶりだが保存状態が良く列柱に施された装飾の彫りが見事、クドゥレは馬を意味する
タラリガッタ門 ☆☆☆
川沿いから旧王都への北西入り口にあたる2階建ての門、タラリガッタは料金所を意味する
キングズ・バランス ☆☆
祭祀の際、王が自分の体重を金銀宝石で量ってそれを捧げたと言う
ヴァラハ寺院 ☆☆
ヴィシュヌの3番目の化身ヴァラハ(イノシシ)を祀ったとされるお堂
コダンダラマ寺院 ☆☆
川沿いにある小さな寺院だがラマ王が戴冠した場所とされる由緒ある寺院、今も訪れる巡礼者のための大きな休憩所と川辺には沐浴場がある
アチュタラーヤ寺院 ☆☆☆
16世紀に建てられた大きな寺院、豪華な塔門や回廊を備え正門外には参道であるスーレ・バザールや聖なるため池プシュカラニがある
ナンディー像 ☆☆
ヴィルーパークシャ寺院から東へ伸びるハンピ・バザールの東端にあるお堂、一枚岩にナンディの像が刻まれている
マータンガ・ヒル ☆☆☆
ハンピ・バザールを隔ててヘーマクータ・ヒルに対峙するハンピで最も高い丘
東にアチュタラーヤ寺院、西にヴィルーパークシャ寺院を見下ろせ、頂上のヴィーラバードラ寺院は夕陽鑑賞の絶好のポイント
ロイヤル・センター
かつてヴィジャヤナガル王国の王都があったエリア、城壁に囲まれたエンクロージャー(囲み)と呼ばれる区画に遺構が集積する
ザナーナー・エンクロージャー ☆☆☆☆
王宮の女性たちのためのエリアとされるがクイーンズ・パレスは基壇が残るのみ
ロータス・マハルは他の建造物とは異なりモルタルとレンガで建てられた華やかな造り、アーチはイスラム、屋根と基礎はヒンズーの混合様式
エレファンツ・ステイブル(像の厩舎)は破壊を免れて保存状態が良好
ハザーラ・ラーマ寺院 ☆☆☆
ロイヤル・センターの中心部に存在するものとしては唯一の寺院、王家の寺院とされ壁にはラーマーヤナの物語が刻まれている
ロイヤル・エンクロージャー ☆☆☆
ヴィジャヤナガル王国の王宮跡、戦勝記念として造られた大きな祭壇マハナバミ・ディバ(勝利の家)の基壇は彫刻で装飾されている
キングズ・オーディエンス・ホール ☆☆ |
階段井戸 ☆☆☆ |
浴場 ☆☆ |
ダナイク・エンクロージャー ☆☆☆
旧王都の行政施設エリアとされるが諸説あっていまだ詳細不明
バンド・タワー ☆☆☆ |
モスク ☆☆ |
ムハンマド見張台 ☆☆ |
ノーブルズ・クオーター ☆☆☆
貴族の居住エリア、区域内に入ることはできないが大きな岩の頂上が展望場所になっており居住区はもちろん周囲の眺めも良い
プラサンナ・ヴィルーパークシャ寺院(地下シヴァ寺院) ☆☆☆
地面を掘り下げた地下に設けられた寺院、ハンピで最も古い寺院のひとつ
王妃の浴場 ☆☆☆☆
中央に広い石造りの浴池を備えた瀟洒な建造物、屋根付きの回廊で囲まれ池に向けてベランダが設えられている
サラスワティ寺院 ☆☆
女神サラスワティを祀る小さなお堂
オクタゴナル・バス ☆☆☆
八角形の回廊に囲まれた水浴施設、浴池の中央にも八角形のプラットフォームがある
マラヤヴァンタ・ラグナタ寺院 ☆☆☆
ロイヤル・センターから東にはずれた郊外の丘の頂上近くにある大きな寺院、頂上には洞窟寺院と呼ばれる祠がありその周辺は夕陽の名所
ガナギッティ・ジャイナ教寺院 ☆☆
郊外にあるジャイナ教の寺院、ヴィジャヤナガル朝初期の14世紀の建造にもかかわらず破壊を免れ良好な保存状態で小ぶりでシンプルだが美しい
奇岩 ☆☆☆
ハンピ一帯は奇岩の宝庫、まるで掃き集められたかのように無造作に岩が積み重なっている
対岸エリア
ヴィルーパークシャ寺院の像ラクシュミーが水浴びをするトゥンガバドラー川を渡船で渡るとヴィルパプール・ガッディ村がある中州ヒッピー・アイランド
中州の丘には不思議なバランスで積み重なった奇岩が点在し、スクーターを借りて中州を出ればのどかな田園風景の中を快適なツーリングが楽しめる
ハヌマン寺院 ☆☆☆
アンジャナドリの丘の白塗りの長い石段を登った頂上に建てられたハヌマンを祀る寺院
猿の姿をした神ハヌマンを祀っているだけあって多数の猿が棲み、途中の岩屋は形がハヌマンの顔に似ているとされる
頂上からの眺めが素晴らしく、手前のヴィルパプール・ガッディ村のある中州のむこうにハンピまで見渡せる
サナプル湖 ☆☆☆
灌漑用に堰き止められた人口湖、湖に至る道路沿いも湖周辺にも奇岩が点在する
田園風景 ☆☆☆☆
ヒッピー・アイランドの奇岩 ☆☆☆