Quinary - 第五紀

関西


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京都

醍醐寺三宝院枝垂れ桜 ☆☆☆

参道入り口から程近い三宝院に咲く大きな枝垂桜。姿形、色合いともによく手入れも行き届いている(2012)




醍醐寺霊宝館枝垂れ桜 ☆☆☆☆☆

正直、京都の桜をなめていました。所詮お寺に植えた桜だと。不見識も甚だしいといわざるをえません。太い幹から手前に向かって大きな枝を伸ばし絵に描いたような見事な桜。それどころか桜を画題とする画家は数あれど、この桜を前にして筆をとることができるものでしょうか?京都の桜のクライマックス(2012)




三度目の訪問。午前の早い時間は程よく晴れて桜も見事に満開。一時期樹勢が落ちたと聞いたが盛り返したか。2018年の台風の影響も小さかった模様なのが幸い(2019)




醍醐寺伽藍の桜 ☆☆☆

金堂脇に咲く背の高い枝垂れ桜。それなりにおおきく枝垂れ具合も悪くないがやや白っぽい。順路的に三宝院、霊宝院と回ってきて最後になるため割を食う感あり(2012)


毘沙門堂般若桜 ☆☆☆

京都中心部から東に一山越えた山科にあるお寺の境内に咲く。あまり広くない境内の1/3ほどを占める枝張りのよい桜(2012)




八坂神社・円山公園の桜 ☆☆☆☆

枝が傷んで切られたり、上から釣られたりしてはいるものの塚の上に立つ姿は堂々たるもの。東京で言えば上野公園のような花見のメッカで周りの桜を従えた主(ぬし)のような桜(2012)



高台寺の枝垂桜 ☆☆☆☆☆

丸山公園・清水寺に程近いお寺。桜自体も5mは枝垂れているのではなかろうかと思われるほどの見事な桜だがそれにも増してライトアップが白眉。赤・青・緑のライトと照明を切り替えながら、美しく造形がなされた庭とともに枝垂れ桜を照らし出す。桜以外にも鏡と見まがう臥竜池に映しだされる異界や竹林のライトアップ等見所満載




祇園白川 ☆☆☆

ぎおん、しらかわ、さくら...思わずやりすぎでしょうと言いたくなるほどの組み合わせ。ライトアップされた桜は間違いなく美しく見ものだが、きれいすぎるというか観光的というか...(2012)



木屋町・高瀬川 ☆☆

木屋町通りの高瀬川(小さな元運河)に沿った桜並木。風情としては三条近辺がよいが、わざわざ京都に来てまで見なくても、と言ってはミモフタモないか...(2012)


上賀茂神社御所桜 ☆☆☆

お社手前の広場に咲く。幹は現在の樹の大きさに比べ立派で趣があり、かつてはもっと大きな桜だったと思われる。すぐ隣に並んで遅咲きの斉王桜があるがこちらはまだつぼみで、同時に咲かないところが難しいところ(2012)




哲学の道 ☆☆☆

銀閣寺の近く琵琶湖疎水沿いの小径に桜の並木。ソメイヨシノ中心の小川沿いの桜並木のイメージはここ特有のものではないが、その中にいくつか見られる清々しい緑がかった桜が周りの雰囲気とあいまって美しい(2012)



本満寺の大枝垂桜 ☆☆

京都御所から北東の住宅街にある小さなお寺。形のよいお椀型の枝垂れ桜。お寺境内の桜の典型だがどことなく素っ気ない(2012)


御苑近衛の桜 ☆☆

御苑の中、北西側。大きくはないが枝が地面近くまで枝下れ、柵もないため花に触れることもできる(2012)


御苑出水の桜 ☆☆

御苑の中、南西側にある形のよい枝垂れ桜。大きくはないが形がよい(2012)


京都府庁中庭の桜 ☆☆☆☆

桜自体もそれなりに大きいがなにより中庭というロケーションが秀逸。ぐるりを回廊状の建物に囲まれ日当たりはよかろうはずもないが、手入れが行き届いているのであろう(2012)




龍安寺石庭の枝垂桜 ☆☆☆☆

いわずと知れた石庭の寺。その枯山水の庭の南側から塀越しにせり出して花をつける紅い枝垂桜。この春(2012年)の「そうだ、京都行こう」の桜。桜自体は大きくはないが庭砂の白、庭石・塀瓦の黒に濃い目の桜色が映え、大勢の観光客にもかかわらず静謐で潔い佇まいはここならではのもの(2012)




仁和寺のシダレザクラ ☆☆

世界遺産仁和寺。御室(おむろ)桜と呼ばれる桜が有名だが、遅咲きの桜で訪問時は未開花。五重塔手前の枝垂桜は紅味が強く美しいがやはり主役は御室桜か(2012)


宇多野ユースホステルの桜 ☆☆☆☆

ユースホステルの庭に咲く大きな桜。モダンなつくりに建て替えられたユースホステルは品のよい和食レストランの雰囲気。赤い毛氈の縁台が庭に出され、気持ちのよい芝生に大きなソメイヨシノと枝垂桜が花を付ける(2012)




常寂光寺の枝垂桜 ☆☆☆

嵯峨野にある紅葉で有名なお寺。桜は数は少ないが仁王門手前の枝垂桜は、相応の大きさと寂びたと雰囲気のある門との取り合わせが美しい。多宝塔近くには大きくはないが紅枝垂桜、本堂近くには山桜も咲く(2012)




東寺不二桜 ☆☆☆☆

東寺境内、五重ノ塔とのツーショットがハイライト。思っていたよりも大きく背も高い(と言っても写真は桜の近くから撮っいるので大きく写ってはいるが、もちろん五重塔のほうがはるかに大きい)。紅みが強めの枝垂れ桜で夕日を受けても美しい(2012)




伏見運河 ☆☆☆☆

運河の両岸に植えられた桜並木。江戸時代に米や酒を運んだ十石舟と呼ばれる底の平らな舟が観光用に運行されており風情満点(2023)




奈良

延寿院のしだれ桜 ☆☆☆

お寺の入り口のやや狭いところに窮屈そうに立つ。勝手な言い草を承知で言えば、そんなに近くに電柱を立てなくても...(2009)


室生寺 ☆☆☆

女人高野として知られるお寺。桜は参拝口手前や国宝の五重の塔付近にあるが、桜だけを見るにはやや物足りなさも(2009)


西光寺の城之山桜 ☆☆☆☆

室生寺から程近い山の中腹にある小さなお堂の桜。お堂の庭からあふれ出さんばかりの枝ぶりが見事(2009)


長谷寺 ☆☆☆

花の寺として有名な長谷寺。多くの花があるため桜だけが特別なわけでも際立った特徴があるものでもないがそこは「花の寺」、それなりに絵になる(2009)




瀧蔵神社の桜権現 ☆☆☆

神社境内の斜面から身をのりだすように斜めに立つ桜。日当たりの悪い場所からなんとか陽光を求めて成長した感じがいじらしい(2009)



地蔵桜 ☆☆☆☆

又兵衛桜のすぐ近く、お地蔵様の側に立つ。又兵衛桜の名に隠れ必ずしもメジャーとはいえないがなかなかの桜(2009)


本郷の滝桜(又兵衛桜) ☆☆☆☆☆

古い石組みの上に立つ大きな桜。枝ぶり・花付きともに見事でまさに絵になる。ライトアップも幻想的(2009、2022)




吉野山 ☆☆☆☆☆

ここの桜はそもそもは金峯山寺の信徒が寄進として山に植えたもの、つまり桜の多い山。桜の密度や種類が場所によって様々で、遠くから見ると桜のパッチワークのよう。高低差があり下千本から咲き始めて奥千本が散るまでに数週間かかる。必然的に「全山桜一色」とはならないが、ここにいるとこれが自然で整備された桜の名所はなにか人工的なもののように思えてくる(2009)







滋賀

彦根城 ☆☆☆☆

国宝彦根城の周辺にソメイヨシノが植えられている。城内の桜は個性に欠けるがいろは松付近の外堀に映る夜桜が出色(2024)




MIHO MUSIUM ☆☆☆

滋賀の山奥に佇む広大な敷地を持つ美術館。レセプション棟から美術館棟へと続くアプローチロードに桜の植栽がありトンネルが続く。桜の季節には花の色が映り込んでチタン張りのトンネルが桜色に染まる(2019)




兵庫

姫路城 ☆☆☆

言わずと知れた国宝かつ世界遺産の姫路城。城に桜のテッパンの組み合わせではあるが桜自体は特別なものではない(2016)




樽見の大桜 ☆☆☆☆

兵庫の山陰側に咲く大きな一本桜。樹齢1,000年を超え仙桜とも呼ばれる。枝が折れて一部欠けた部分もあるが現在は樹勢を取り戻したくさんの白い花が開いて量感あふれる(2024)