Quinary - 第五紀

九州


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大分

別府温泉:竹瓦温泉

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 ◎,野趣 △,眺望 △,ユニーク ◎]

炭酸水素塩泉(やや茶褐色がかった無色)

別府温泉の顔、竹瓦温泉。威風堂々の建物に温泉と砂風呂の施設。温泉は一階の脱衣場から階段を降りて湯船がある半地下タイプの空間。湯船にはやや茶褐色がかった透明なお湯があふれる。往年の有名温泉らしく周りが歓楽街なのはご愛嬌(2013)




別府温泉:駅前高等温泉

総合:☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 〇,野趣 △,眺望 △,ユニーク 〇]

単純温泉(やや茶褐色がかった無色)

別府駅前の大通りを100mほど行った右側にあるヨーロッパ民家風(説明書きより)の建物。あつ湯とぬる湯があるがあつ湯を勧められ入浴。竹瓦温泉同様の半地下タイプでやや小ぶり、お湯の感じも似ておりやや茶褐色がかった透明なもの。あつ湯でもそれほど熱くなくゆっくり入浴できた。ここは格安で宿泊も可能で、以前は24時間営業だったらしい(2013)



別府温泉:不老泉温泉

総合:☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 〇,野趣 △,眺望 △,ユニーク 〇]

単純温泉(やや濁りのある無色)

別府駅前から路地を散策していた際、変わった建物を見つけ近づいてみると不老泉温泉だった。コンクリート造の素っ気ない建物で2階は公民館。やはり半地下タイプだがここがこの辺りでは一番大きい。午後4時を過ぎていたせいもあってか地元の方がたくさん入浴していた。やや濁りのあるお湯で湯温はかなり熱く設定してあるようだった(2013)



鉄輪温泉:ひょうたん温泉温泉

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 △,ユニーク ○]

ナトリウム-塩化物泉(無色)

スーパー銭湯風温泉レジャーランド。打たせ湯がずらりと並んだ瀧湯、むし湯、砂湯から温泉吸引までたくさんの風呂が楽しめる。ミシュラン旅行ガイドで三ツ星評価は日本人にはちょっと違和感ありかも(笑)(2009)
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鉄輪温泉:鉄輪むし湯

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆☆ [情緒 〇,野趣 △,眺望 △,ユニーク ◎]

ナトリウム-塩化物泉(蒸し風呂)

石室を温泉の蒸気で温め石菖(せきしょう)という薬草を敷き詰めた上に寝そべって入る蒸し風呂。個人的にはサウナは苦手で、多少の躊躇はあったものの予想外に快適。石菖の香りも爽やか。入って8分でお呼びがかかり10分まで延長可能だが2度入ることはできない。上がり湯ももちろん温泉で1度で2回分おいしい(2013)



鉱泥温泉

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆☆ [情緒 〇,野趣 〇,眺望 〇,ユニーク ◎]

単純温泉?(泥)

別府坊主地獄の隣、というか同じ駐車場の左端。田舎の大きな家のようなアプローチ。脱衣所から見える露天風呂は濁っておらず??と思いながら入ると、奥のすだれの向こうに木で囲った深めの浴槽。ゴボゴボと音を立てて注がれているのはまぎれもなく濃い灰色の泥水、いや泥湯。東北にその名も泥湯温泉があるがあれよりも泥っぽい。臭いはほとんどなく美しい泥湯。お湯を揺らさずに静かにしていると墨汁を水に混ぜたときのような美しい模様が現れる。但し、時々おばさんがかき混ぜにきて一様な泥水に。午前中のみ営業なので注意(2013)


明礬温泉:奥みょうばん山荘

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 〇,野趣 △,眺望 △,ユニーク 〇]

単純硫黄泉(やや緑がかった白濁)

日帰り入浴はロッジのような建物に幾部屋かに別れて貸切の風呂がある。内湯付露天風呂、内湯のみ、露天風呂のみとあり、空いていたので当然内湯付露天風呂に入浴。やや緑がかった硫黄泉で泉質も上々。場所がわかりにくく、レンタカーのナビは本来曲がるべき地点を通り越し通行不能な道を指示。帰りに確認したところ国道から左折する場所に看板があったものの見つけにくい(2013)




明礬温泉:岡本屋旅館

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆☆ [情緒 〇,野趣 〇,眺望 ◎,ユニーク 〇]

硫酸水素泉(やや青みがかった乳白色)

少し青みがかった薄いエメラルドグリーンの湯が美しい。宿曰く「青磁色」。それほど硫黄臭もなく絹のようになめらかで肌にもやさしい。天気にも恵まれたうえ、誰にも邪魔されずひとりっきりで贅沢の極み(2013)




堀田温泉:白糸の滝温泉

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 △,ユニーク 〇]

単純硫黄泉(無色)

堀田温泉から坂を登ったところにある貸切家族風呂。大きな石をくり抜いた湯船に湯の花が舞う清澄なお湯が注がれている。源泉は高温のようで熱い時には注ぎ口で水(?)をブレンドしてうめて入る。外の景観はいいとは言えないがのどかな田舎の風景(2013)



観海寺温泉:いちのいで会館

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆☆ [情緒 〇,野趣 〇,眺望 ◎,ユニーク ◎]

ナトリウム-塩化物泉(弱アルカリ性低張性高温泉)(乳青色)

妖しいほど美しいミルキーブルー。訪れた際の春特有の霞がかった空よりも青い。別府の街を見下ろす高台にあり眺望も抜群。そのかわり住宅街から細く急な坂道を登らなければならず、大きな車やパワー不足の車は辛いかも。風呂は男女日替わりで、眺望がいい風呂は偶数日が男性。変わっているのはここは温泉宿でも日帰り入浴施設でもないということ。食堂なのです。ご飯を食べる人が風呂に入れるシステム。入浴のみは不可(2013)




塚原温泉:火口乃泉

総合:☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 △,ユニーク ○]

酸性-含硫黄・鉄・アルミニウム-カルシウム-硫酸塩泉(白濁)

別府湯布院間の山腹に湧く九州には珍しい強酸性の温泉で日帰り入浴施設がある。同じ源泉を引いた内湯、露天と家族風呂がいくつかあるがそれぞれに利用料金がかかる。内湯は簡素ながらそれなりの雰囲気もあるが、露天は眺望も悪く今ひとつ。お湯も玉川温泉に匹敵するほどの強酸性(pH1.4)とのことだが、玉川では肌に痛みを感じ目にも沁みたがここのお湯はそれほどの強さはないように感じた(2014)


由布院温泉:楓の小舎

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 ○,野趣 △,眺望 △,ユニーク △]

単純温泉(含重曹泉)(無色)

全5室が半離れの造りでいずれも露天風呂つき。居室より風呂の方が広いくらいでゆっくりできる。無料貸切露天も広くて快適。共有スペースはほとんどないがコストパフォーマンスは高い(2009)総




壁湯温泉(宝泉寺温泉):福元屋

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 ○,野趣 ○,眺望 ○,ユニーク ○]

単純温泉(弱アルカリ性低張性温泉)(無色透明)

川べりの洞窟から極めて透明度の高い清澄なお湯が湧く。300年ほど前に川と仕切って洞窟を風呂にしたという。緑深い渓流に面し深山の趣きがある。お湯はぬるめで炭酸ガスが含まれ体に小さな気泡がつく。渓流瀬音を聞きながらゆっくり浸かれリラックス効果は抜群だが冬は寒いかもしれない。すぐそばに共同湯もあるがコンクリートで囲まれた簡素なもので風情はない(2014)




川底温泉:蛍川荘

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 △,ユニーク ◎]

ナトリウム-塩化物泉(無色透明)

宝泉寺温泉から数キロ奥まったところにある古湯。開湯は菅原道真に由来するといわれ、現在の形となったのは江戸時代。川沿いの浴舎には川石を敷き詰めた四角い湯船が3つ並び、それぞれ湯温が違う。各湯船は連結されていてお湯も川の上流側から流れているように思われる。いずれの湯船にもお湯の注ぎ口はなく敷石の下から湧き出ているとのことだが、源泉温度は80℃を超えるので、そのまま湧出しているわけではなく、傍らの熱い温泉と岩清水が混合されている場所から湯船の下に配給されているのではないかと思われる。いずれにしろ透明度が高く静かに湯船に溢れるお湯は滑らかで心地よい(2014)




筋湯温泉:うたせ大浴場

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 ○,野趣 △,眺望 △,ユニーク ◎]

単純温泉(無色透明)

温泉街の中にある打たせ湯の日帰り入浴施設。天井の高い黒を基調とした浴槽に20本近くの打たせ湯が滔々と流れ落ちる、ただそれのみと言っても過言ではないがそれが清々しい。販売機でコインを買ってリボルバー式のゲートを通って入り、脱衣所も脱衣カゴもないコインロッカー方式とある意味素っ気ないが浴室のありようとともにそのシンプルさ思い切りの良さが見事(2014)



筋湯温泉:岩ん湯・薬師湯

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 ○,野趣 △,眺望 △,ユニーク △]

単純温泉(無色透明)

温泉街にある入浴施設。「岩ん湯」は山肌に面した露天風呂、「薬師湯」は檜造りの内湯で日替わりの男女入れ替え制(2014)




星生温泉:九重星生ホテル

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 ◎,ユニーク △]

酸性・含鉄-硫酸塩・塩化物泉/中性低張性高温泉/弱アルカリ性低張性冷鉱泉(緑がかった透明/透明)

ホテルの温泉だが九重山を見上げるロケーションと開放感が抜群。お湯も異なる4種の源泉を湯船ごとにかけ流しにしているとのことだがなによりも景観が魅力の風呂(2014)




長湯温泉:ラムネ温泉館

総合:☆☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 △,ユニーク ◎]

含二酸化炭素-マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉(黄色)、マグネシウム・ナトリウムー炭酸水素塩泉

おだやかな田舎の景色の中に立つモダンな日帰り入浴私設。かなり高濃度の炭酸泉らしくすぐに身体が気泡に覆われる。ぬるめだがリラックス効果抜群。キャラクターも秀逸(2009)



七里田温泉:下ん湯

総合:☆☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 △,ユニーク ◎]

含二酸化炭素-マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素・硫酸塩泉(無色透明/炭酸味)

田園風景の広がる集落にある共同湯。新しい施設ができて受け付けはそちらにあるが、「下ん湯」と呼ばれる炭酸泉の浴場は少し離れた場所にあり、入湯管理のために一人ずつ浴場の鍵を渡される。黄色く塗られた小さなアパート風の浴舎は「事故」防止のために出入り口に監視カメラが設置されている。脱衣所から一段下がった浴室はコンクリートの四角い箱のイメージの簡素な造りで、半分近くを浴槽が占める。お湯は無色透明だが浴槽は析出物で茶色く変色し柔らかな印象。36℃のぬる目のお湯が溢れ、身を沈めるとみるみる気泡がまとわりつく高濃度の炭酸泉。長湯温泉よりもかなり濃い。「事故」防止のため換気扇は低い位置に設けられ、脱衣所には緊急連絡先の貼り紙、空気より重い高濃度の二酸化炭素が下層にたまり過去には「事故」もあったとのこと。但し、浴場の雰囲気はまったりのんびりで、ぬる目のお湯に長湯を楽しむ人が多く平和そのもの。高濃度の炭酸泉といい管理や雰囲気といい、極めてユニークな温泉(2014)




赤川温泉:赤川荘

総合:☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 △,野趣 ○,眺望 ○,ユニーク ○]

含硫黄-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩泉(青みがかった白濁)

滝見の露天に期待して行ったが、内湯は冷泉を沸かしているものの、滝見の露天は冷たく夏でもゆっくり浸かることはできない。お湯は白濁の硫黄泉(2014)


熊本

黒川温泉:山みず木

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 △,野趣 ○,眺望 ○,ユニーク △]

ナトリウム-塩化物硫酸塩泉(無色)

温泉街の上流側に離れて立つ新明館の姉妹館。渓流のすぐ脇に広めの露天風があり開放感たっぷり(2009)



黒川温泉:新明館

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 ○,野趣 △,眺望 △,ユニーク △]

ナトリウム-塩化物硫酸塩泉(無色)

温泉街の川向こうにあり、歩いて橋を渡ってのアプローチも風情がある。名物の岩戸風呂・洞窟風呂は川べりにありそれなりに趣があるが、家族風呂や風の湯も鄙びた感じがよい(2009)




黒川温泉:山河

総合:☆☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆☆ [情緒 ◎,野趣 ○,眺望 △,ユニーク △]

含石膏食塩硫化水素泉、単純硫黄泉(白濁)

温泉街からは離れた木々の中に静かにたたずむしっとりと落ち着いた雰囲気の一件宿。やや青白く濁った露天、清澄なお湯の内風呂とも情緒たっぷり。磨きこまれた床の清潔感が印象的(2009)


垂玉温泉:山口旅館

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 ○,野趣 ○,眺望 ○,ユニーク △]

単純温泉(低張性中性高温泉)(無色〜やや褐色がかった透明)

地獄温泉のすぐ下にある由緒正しい温泉宿。滝底から温泉が湧くという。いくつか源泉ががあるがいずれも透明ないしやや褐色がかった透明で肌に馴染む柔らかいお湯。地獄温泉のような硫黄泉が苦手な方はこちらの方が好みかもしれない。内湯の「天の湯」は大きなガラス窓越しの木々が美しい浴場に柔らかなお湯が溢れ、重厚な茅葺の浴舎の掛かる半露天の「かじかの湯」も風情があって出色。滝の横の露天、その名も「滝の湯」は学生時代ツーリングで来た際は日帰りでも入浴できた(しかも無料だった気がする)が現在は宿泊客専用(2014)




地獄温泉:清風荘

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 ○,野趣 ○,眺望 △,ユニーク ◎]

単純酸性硫黄泉/単純酸性泉(白濁)

温泉の豊富な九州でも秘湯としてはおそらくもっとも有名な温泉。地獄といっても別府ではなく阿蘇の南側の山中にある。混浴の「すずめの湯」は石組みと木の桁で湯船が区切られ、底からはプクプクと小さな気泡が湧く硫黄泉。予想していたバリバリの硫黄泉とは違って入りやすい柔らかいお湯で、人気があるのもさもありなん。その他に内湯、露天、家族風呂があり、家族風呂は小さな畳の部屋に湯船が切ってある(すずめの湯は撮影禁止、許可をとってあります)(2014)




弓ヶ浜温泉:湯楽亭

総合:☆☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆☆ [情緒 ○,野趣 ○,眺望 △,ユニーク ◎]

ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉(茶褐色)

天草の海沿いの集落にある温泉宿。但し、風呂は海よりも森の中のイメージの造り。濁った茶褐色の湯が内湯、露天、洞窟風呂にふんだんに溢れる。お湯も肌触りの良い良質なものだが、何と言っても風呂のセンスが良い。高度に洗練されているわけでもないがどこも極めて居心地よく作られており、特に湧出物が美しい層状の模様を見せる露天は静かな森の中の湯溜まりといったイメージで出色。洞窟風呂も自然な感じで◯(2014)




湯の児温泉:山海館

総合:☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 △,ユニーク ○]

ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(無色透明/やや渋味)

洞窟風呂が有名で、これを手で掘ったかと思うと確かに立派ではあるが、洞窟は中と外にある洗い場をつなぐトンネルになっており整いすぎた感もある。洞窟以外は普通のホテルの風呂(2014)





宮崎

湯之元温泉

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 ○,野趣 △,眺望 △,ユニーク ○]

含二酸化炭素-マグネシウム・ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩冷鉱泉(赤褐色透明/炭酸味)

山間の田園地帯にある鄙びた温泉だが平日の午前中だというのに少なからぬ入浴客で賑わっていた。お湯は炭酸ガスを含む鉱泉で、高濃度、中濃度(露天)、沸かしの3つの浴槽がある。高濃度、中濃度の浴槽では身体中に気泡が付き心地よい。一方、沸かしの浴槽はガスは抜けてしまって泡付きはなくなるが、源泉は無色透明であるにもかかわらず沸かすと赤褐色の鉄サビのお湯になるようで興味深い(2014)




鹿児島

栗野岳温泉:南洲館

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 ○,野趣 △,眺望 △,ユニーク ○]

酸性・含鉄(U・V)-アンモニア-硫酸塩泉/酸性単純硫黄泉(白濁)

木立の中を抜けてたどり着く一件宿。それぞれ離れた場所に内湯が2つと蒸し風呂がある。内湯の2つは源泉が異なり「桜の湯」が単純酸性硫黄泉、「竹の湯」はアンモニアイオンを含む。いずれも半透明の白濁で底に泥がたまる硫黄泉だが「竹の湯」の方が柔らかい感じ。アンモニア臭はしないのでご安心を。木造の浴舎は風情があり、湯船は大きくはないものの感じがよい。湯量は豊富のようで敷地内外のあちこちから湯けむりが上がり、「竹の湯」の横の川は湯の川のよう(2014)




霧島温泉郷:旅行人山荘

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 ○,ユニーク △]

単純酸性硫黄泉(白濁半透明)

霧島温泉郷にある「山荘」の名前にはそぐわない瀟洒なホテル。広大な敷地に幾つかの貸切露天風呂が点在し、天気が良ければ霧島連山が一望できるという。訪問時は台風が通過した影響で霧の中の大雨、眺望は望めないので内湯とそこに付随する露天に入浴。お湯は半透明でキシキシ感のある硫黄泉で悪くはないが、整いすぎていて所謂ホテルの風呂。本来はここからも絶景が望めるはずなのだが...(2014)




湯之谷温泉:湯之谷山荘

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 ○,野趣 △,眺望 △,ユニーク ◎]

単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)/含硫黄炭酸水素塩泉(白濁/黒っぽい灰色に大量の湯の花)

霧島温泉郷の山の中にある鄙びた一件宿。木造の浴舎に湯船が3つ連なっている。両脇の硫黄泉と微炭酸泉から湯を引き、真ん中の湯船で混ざるようになっている独特の造り。高温で強い匂いの硫黄泉とぬる目で滑らかな肌触りの微炭酸泉がブレンドされなんとも絶妙なお湯に。源泉を混ぜて浴槽に注ぐケースは多いが、種類の異なるお湯を別々の浴槽に分けて引き、さらにそれを混ぜるのは珍しいのでは(2014)




塩浸温泉:龍馬とお龍の湯

総合:☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 △,ユニーク △]

ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩温泉(透明に近い褐色/半透明白濁)

坂本龍馬が新婚旅行で逗留したと言われる温泉が現在は日帰り入浴施設として営業している。一見、村の小さな集会所のような建物に透明に近い褐色の「鶴の湯」と半透明白濁の「塩浸の湯」の源泉の異なる2つの湯船がある。お湯はよさそうだがあまりに素っ気ない(2014)




妙見温泉:妙見荘田島本館

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 ○,野趣 △,眺望 △,ユニーク △]

炭酸水素塩泉(半透明の褐色/酸味)

昔ながらの浴舎に「神経痛の湯」と呼ばれる大きめの湯船があるだけの鄙びた湯治宿。もうひとつある小さな正方形の湯船は水らしい。受付のある建物は手入れされているが、「神経痛の湯」の手前の湯治棟は古色蒼然としていて普通の人にとってはただ古いだけの温泉に思えるかもしれない。川沿いにもう一つ「胃腸の湯」と呼ばれる泉質の異なる風呂があるが訪問時は閉鎖されていた(2014)



妙見温泉:おりはし旅館

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 ○,野趣 △,眺望 △,ユニーク △]

ナトリウム・マグネシウム・カルシウム-炭酸水素塩温泉(やや緑がかった灰色)

妙見温泉の川べりにある閑静な温泉宿。森の中に建物が配置されており雰囲気がいい。露天もそれなりの大きさで源泉100%の湯がふんだんに注がれている。眺望は望めないが木々に囲まれ静かに入浴できる(2014)


楠川温泉

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 △,ユニーク △]

アルカリ性単純温泉(無色)

宮之浦から周回道路を南に下って山側に少し入った川沿いにある共同湯。素っ気無いコンクリート作りの小屋のような建物は見た目よりは奥行きはあるが、細長い湯船は数人でいっぱいになる小さな温泉。冷泉のため沸かしてはいるが源泉かけ流し(2010)


平内海中温泉

総合:☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆☆ [情緒 △,野趣 ◎,眺望 ◎,ユニーク ◎]

単純硫黄泉(無色)

海中から沸くお湯をコンクリート造りの湯船に溜めたワイルドな温泉。潮が来ると海の中になってしまうため干潮の前後数時間のみ入浴可。清潔に管理され抜群の開放感。混浴...というか自然の中(2010)




湯泊温泉

総合:☆☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆☆ [情緒 △,野趣 ◎,眺望 ◎,ユニーク ◎]

単純硫黄泉(無色/湯の花)

浜辺に沸く自然のままの温泉。手前の石造りの湯船を過ぎ奥へ向かうと、波打ち際に円形の湯船と岩のくぼみの小さな湯船がありこちらが出色。絨毯のようのきれいな藻が生えた底から気泡とともにお湯が湧いている(2010)




尾之間温泉

総合:☆☆☆☆☆,風呂:☆☆☆☆☆ [情緒 ◎,野趣 △,眺望 △,ユニーク △]

単純硫黄泉(無色/湯の花)

屋久島の他の温泉とは異なり本格派の温泉。建物も立派だが玉石を敷き詰めた湯船からお湯が直接湧き上がる一級の温泉。風情もあって文句なし(2010)



大浦温泉:大浦の湯

総合:☆☆,風呂:☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 △,ユニーク △]

-(無色)

以前は冷泉が沸いていたが枯れてしまったそうで現在では温泉ではない。海岸に立地し浴舎からの海が見えるが女湯の方が眺望はよさそう(2010)



宮之浦温泉:ゆのこの湯

総合:☆☆☆,風呂:☆☆☆☆ [情緒 △,野趣 △,眺望 △,ユニーク △]

単純硫黄泉(低張性アルカリ性冷鉱泉)(無色)

宮之浦の自然公園内にある時間貸し方式の日帰り入浴施設。フローリングの小部屋付きの浴室が2つあり、それぞれ2つの湯船でふんだんにお湯が使えるが、風呂付ワンルームマンションのようでもありちょっと不思議な入浴施設(2010)