ピラミッド
  
  2023年10〜11月、数十年ぶりのエジプト、
前回見逃したメイドゥームのピラミッドも無事制覇
  多くのピラミッドやマスタバ(墓)は中に入ることができ、ピラミッドは内部構造、マスタバは壁画やレリーフが見もの
  ピラミッドはギザ、サッカラ、ダフシュール、メイドゥーム等の町の名を冠して呼ばれることも多いがいずれも町からは相当の距離があるのでご注意を
  
  
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  ギザ ☆☆☆☆
  エジプトと言えばピラミッド、ピラミッドと言えばギザ、3つの大ピラミッドがほぼ等間隔に立ち並ぶ世界的観光地
  実際はピラミッドは世界各地にあって最大のものはメキシコにあるし、ギザの町はピラミッドからは遠く離れているのだけれどそれはまた別の話
  
  
クフ王のピラミッド ☆☆☆☆
  古代エジプト第4王朝(紀元前2,500年頃)に建てられたエジプト最大のピラミッド(高さ146m(建設時))
  現在でもその威容に圧倒されれるが建設当時は全面が化粧岩で覆われ白く輝いていたという
  巨大な石が積まれた外観もさることながら細い通路、階段、大回廊、玄室等々の内部構造もミステリアスで興味深い。但し内部は撮影禁止
  
  
  カフラー王のピラミッド ☆☆☆
  クフ王の息子カフラー王のピラミッド。比較的保存状態がよく頂上部と下部の一部には往時の化粧岩が残る
  父のピラミッドよりやや小さいがそれでも高さ143m(建設時)を誇り、クフ王のピラミッドより高い位置に建てられているため最も高く見える
  2023年11月現在、内部の見学はできなかった
  
  
  メンカウラー王のピラミッド ☆☆☆☆
  クフ王の孫、カフラー王の子のピラミッド。高さ65.5m(建設時)と他の2つのピラミッドのおよそ半分の大きさ
  内部に入ることができクフ王のものよりも観光客が少ないぶん見やすく写真撮影も可能
  
  
  大スフィンクス ☆☆
  石灰岩を掘り下げて造られた大スフィンクスが3大ピラミッドを守護する狛犬よろしく鎮座する
  全長73m、高さ20mと巨大なのだがなにせ背後に"超"巨大なピラミッドが控えているため実際よりはるかに小さく見える
  
  
  マスタバ ☆☆☆
  マスタバとは古代エジプトの台形状をした貴人や役人の墓のこと。壁面にレリーフや碑文が掘られ美しく装飾されていることが多い
  ギザ台地にも多くのマスタバがあるが公開されているものは少ない
  
  
  太陽の船 ☆☆☆
  クフ王が死後、天空を旅するために造られたという木造の船がクフ王のピラミッドのすぐ南側で発掘された
  かつては復元された船を収める博物館が現地にあったらしいが2023年の訪問時は発掘現場が残されているだけだった
  
  
  メンフィス ☆☆
  古代エジプト古王国時代の首都として栄えた街
  ギザをはじめサッカラ、ダフシュールのピラミッド群は一括して「メンフィスとその墓地遺跡」として世界遺産に登録されているが、現在のメンフィスは街道沿いの小さな村にすぎず簡素な博物館があるのみ
  
  
メンフィス博物館 ☆☆
  アラバスター製のスフィンクスとラムセス2世像がある
  
過去に訪れた際は小さな児童公園に置き去りにされたかのようなスフィンクスにがっかりした記憶があるが現在は一応博物館となっている
  
  
  サッカラ ☆☆☆☆☆
  メンフィスの3km西、ギザからは10数キロ南に位置するサッカラは古代エジプトのネクロポリス(死者の都、埋葬地)とされる
  特徴的な階段ピラミッドはもちろん数多くのマスタバ等の遺跡が点在しギザよりも見応えがある。博物館は2023年現在改修中で見学不可
  
  
ジュセル王のピラミッド ☆☆☆☆
  古代エジプト第3王朝第2代のファラオ・ジュセル王のピラミッドでその形状から階段ピラミッドとも呼ばれる
  当初は1層のみからなるマスタバであったものが順次積み上げられて現在の形となり最初のピラミッドとされる
  南正面から内部に入ることができ巨大な内部空間とその底に安置されたこれまた巨大な石棺を見ることができる
  
  
  ピラミッド・コンプレックス ☆☆☆
  ジュセル王のピラミッドの南側には広場や祭壇が設けられ全体としてピラミッド・コンプレックス(複合体)呼ばれる
  
イムホテプ神殿(柱廊) ☆☆☆
  
  コブラの壁 ☆☆☆
  
  セド祭殿 ☆☆☆
  ピラミッド・コンプレックス東側にある王位更新祭(セド祭)のための神殿
  
  
  南の墓 ☆☆
  巨大な竪穴の下まで降りることができるがその先の部屋には入ることができなかったため特に見るべきものはなかった
  
  
  ウナス王のピラミッド ☆☆☆☆☆
  第5王朝最後のファラオ・ウナス王のピラミッド。外観は瓦礫の崩れた小山にすぎず実際古王国時代最小のピラミッドとされる
  壁に刻まれた碑文ピラミッド・テキストや壁画、天井一面に描かれた星のモチーフも美しくルクソールの王家の谷のものにも勝るとも劣らない
  
  
  
  マヤのマスタバ ☆☆
  ジュセル王のピラミッドの南側には新王国時代の高官のマスタバが多くありそのいくつかが公開されている
  
  
  ホルエムヘブのマスタバ ☆☆
  列柱のある前庭を持つ珍しい墓。墓の内部には入れず
  
  
  メレルカのマスタバ ☆☆☆
  ジュセル王のピラミッドから北東約500mのところにある貴族の墓。等身大のメレルカの像があるがレプリカで本物はカイロ博物館
  
  
  カゲムニのマスタバ ☆☆☆
  メレルカの墓の東隣にあるマスタバ。壁画の色彩が素晴らしい
  
  
  テティ王のピラミッド ☆☆☆
  カゲムニの墓の南側にある小さなピラミッド。内部は真っ暗だがライトを灯すと一面にヒエログリフが刻まれている
  
  
  プタハホテプとアクティホテプのマスタバ ☆☆☆☆
  ジュセル王のピラミッド北西200m程の場所にある親子2代の複合的なマスタバ。場所が見つけにくいが壁画が素晴らしい
  
  
  セラペウム ☆☆☆☆
  地上からは想像できないほど巨大な地下回廊。ひとの背丈よりもはるかに高い石棺がワイン・カーブのような地下空間に整然と納められている
  
  
  テイのマスタバ ☆☆☆☆
  セラぺウムからやや北側にある地下墓だがここも見つけにくい。美しい壁画に囲まれた部屋の覗き窓から彩色された人物像が見える
  
  
  ブバステイオン ☆☆☆☆
  古代エジプトの猫の頭を持つ女神バステトに捧げられた岩窟の寺院群。猫のミイラも出土し「猫の墓」「猫の門」とも呼ばれる
  崖に沿っていくつかの遺跡があり見学できるのは1か所だけだったがレリーフと牡牛の像が見事だった
  
  
  ダフシュール ☆☆☆☆
  サッカラのピラミッド群から南に8kmほど下がった砂漠地帯に3つのピラミッドがある
  見学できるのは2つのみで、最も有名な屈折ピラミッドは広大な遺跡エリアの入口から一番遠い南側
  
  
屈折ピラミッド ☆☆☆☆
  古代エジプト第4王朝スネフェル王のピラミッド。スネフェル王はクフ王の父
  途中で屈折しているのはスネフェル王が同時期に造ったメイドゥームのピラミッドが完成直後に崩壊したため途中で工法を変更したとされる
  入口から狭い通路を延々と下ったあと垂直の階段を登ると上下に2つの玄室があり、ピラミッドの頂上に出てしまうのではないかと思うほどの高低差
  
  
  赤いピラミッド ☆☆☆
  屈折ピラミッド同様スネフェル王によって建てられた。真正(四角錐)ピラミッドとしての形状を保つピラミッドとしては最古のもの
  現在の呼び名は積み上げられた花崗岩が赤く見えることによるが、完成当初は白い石灰岩の化粧岩が張られていたとされる
  
  
  黒いピラミッド ☆
  非公開。入場ゲートでも近づかないように念を押された
  
  
  メイドゥーム
  崩れピラミッド ☆☆☆☆
  ダフシュールの屈折ピラミッド同様スネフェル王によって造られ、その形状から「偽りのピラミッド」とも呼ばれる
  階段ピラミッドとして造られたコアに瓦礫を積み、その上に化粧岩を載せて初の真正ピラミッドとなったが崩落によりコア部分が露出した
  内部は折り上げアーチの大回廊等クフ王のピラミッドと似た構造をしており、観光客が少ないためゆっくり見て回ることができる
  
  
  マスタバNo.17 ☆☆☆
  腹ばいにならないとくぐれないほど非常に狭い通路を抜けて内部に入ると玄室に至り探検家気分を体験できる
  
  
  葬祭殿、参道 ☆☆
  ピラミッド東側には葬祭殿とそこに至る参道が造られていた