タンザニア
  
  このページの記述内容は1988年(第三紀)当時のもので、写真は当時のフィルムをスキャンしたものです
  
  キリマンジャロに登るためにケニヤのナイロビからバスで南下してタンザニア国境へ
  広大なサバンナに境界はないのに、人が引いた現実にはありもしない線を超えただけのこちら側は随分貧しく見えた
  
  途中の町アリューシャでは大事件(!)に遭遇
  
  路上で若い兄ちゃんに闇両替を誘われて薄暗い民家の一室へ
  で、お金を出した瞬間、ドアがバーンと開き警察官が数人どかどかと室内へ
  闇両替の兄ちゃんは彼らに殴らて取り押さえられ、こちらにはすごい剣幕の警察官がなにかを喚き散らしてくる
  どうやら取締りらしい
  なんと聞き取れるのは大使館とか強制出国とかといった単語だけ
  
  しばらくすると雰囲気が変わり「こいつ(闇両替の兄ちゃん)は常習だが、お前は初めてだろうから金を出せば見逃してやる」的な空気
  現金を持ってないと答えるとT/Cならあるだろう、と
  渋々、わざとたどたどしくサインしてT/Cを渡すと、しばらく眺めた後「書き直せ!」
  
  やむを得ず書き直して渡すとあっと言う間もなく全員部屋からいなくなりました
  
  あまりの鮮やかさにしばらく茫然としていましたが突如はっと気づく
  「これって全部お芝居?」
  闇両替の兄ちゃんも消えてましたから
  
  サスペンスドラマのような両替詐欺(多分)にまんまとやられ、その直後に逃げるように飛び乗ったキリマンジャロの登山口モシ行きのすし詰めバスでは大胆にもジーンズのポケットに手を突っ込まれて小銭を盗まれる泣きっ面に蜂、No more Tanzania!(笑)
  
  
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  キリマンジャロ ☆☆☆☆☆
  キリマンジャロは標高800mほどのモシの町から5,895mの山頂までを3泊4日で登る
  標高が高いわりに登山としての難易度は低い
  山小屋が整備されており、モシで随時募集しているツアーに参加すればガイドが食事を用意してくれるので荷物も小さくてすむ
  3日間ゆっくり時間をかけてり登り身体を高度に順応させ、4日目早朝に最後の山小屋から頂上アタック、そのまま一気に麓まで下山
  
  頂上付近の万年雪(この20年で随分融けてしまったらしい)とその手前の細かいザレ場には難儀するがそれなりの体力があれば素人でも登頂可
  但し「高度に順応できたなら」
  こればっかりは体質・体調によるところが大きく、逆にこれがすべてと言っても過言ではない
  
  タンザニアの写真はありません、キリマンジャロには荷物を軽くするためにカメラ(重い一眼レフ)は宿に預けて登ったので
  あるのは登頂証明書と記憶だけ
  
  といっても証明書は「名前は自分で書いてくれ」と渡された氏名欄空欄のもので、高山病で途中で登頂を断念した白人のお姉さんにもガイドが「証明書を買わないか?」と持ち掛けていた代物だけれど(笑)