Quinary - 第五紀

バルセロナ


2022年11月、南フランスのアルルから長距離バスでバルセロナへ、半日で到着しヨーロッパは意外に狭いと実感しました
長年憧れていたサグラダ・ファミリアほかアントニ・ガウディの作品群を中心に見て回りました

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バルセロナ

「バルセロナはスペインではない」と言われるように首都マドリードと比べても各段に大きく文化的にも気候的にも他の地域と大きく異なる
オーバーツーリズムとコロナパンデミックの対策として多くの施設がネットでの事前予約制となっており、混みすぎることがない半面、予約が取りづらかったり時間に縛られたりと不自由な面も

サグラダ・ファミリア ☆☆☆

建築家アントニ・ガウディが生涯をかけて作り続けた巨大な教会、19世紀から現在に至るまで建築中
旅友から「完成に近づくにつれて残念になっていく」と聞いたとおり、がっかりしたというのが最初に目にした時の率直な感想
ガウディ自身が手掛けた生誕のファサードは精妙な彫刻が偏執的なまでに施された期待通りのものであったが近年の造形は全くの別物
着工から200年、ガウディ没後100年が経過するなかで当時と同じ様式で造り続けるということもまた有り得ないことなのだろう

全景(モンジュイック城から)

生誕のファサード

生誕のファサード彫刻

近景

受難のファサード

受難のファサード彫刻

ステンドグラス

支柱

主祭壇

マリアの塔

十二使徒の塔

夜景


グエル公園 ☆☆☆☆

実業家グエルの依頼によりバルセロナ北側の丘にガウディが設計した公園、当初は住宅造成地の予定だった
カラフルなモザイクタイルや独創的なデザインが採用されているにもかかわらず自然と調和するように構想さている

カサ・ミラ ☆☆☆☆

ガウディの手による独創的な形状の大型アパート、現在も一般市民が生活する現役の建物で一部は見学が可能
岩山をイメージした外観で居室の形状も波打つような不定形
ARゴーグルによる一部エリアの視聴覚ガイド付きのチケットは料金は高めだが...

カサ・バトリョ ☆☆☆☆

ガウディが増改築を手掛けたバトリョ家の邸宅
青のタイルで装飾された吹き抜けは海底から水面にむけて上昇していく様子を表しており居室も海底住居のよう
一部が映像美術館のようになっておりその入場可否やタブレットのビジュアルガイドの有無によってチケットの値段が違う

カサ・ビセンス ☆☆☆☆

ガウディが初めて手掛けた住宅
イスラム建築の影響を受けた独特な様式、こざっぱりとよく整備されている

グエル邸 ☆☆☆☆

グエル邸の別館として建てられたガウディ初期の邸宅
地下の馬小屋から上階の居住スペースへと当時の生活スタイルが見て取れる

コロニア・グエル ☆☆

グエルがバルセロナ郊外に建設した織物工場を中心とした工場地帯
多くの住宅がガウディの助手たちによって造られた

コロニア・グエル教会 ☆☆☆

コロニア・グエルにある未完の教会、ガウディが設計し建築がすすめられたがサグラダ・ファミリアに専念するため未完のまま中断された
唯一完成した半地下の講堂は現在は礼拝堂として利用されており、ガウディの特徴が非常によく現れているとされる

カタルーニャ音楽堂 ☆☆☆☆☆

ガウディと同じく19世紀後半のモデルニスモと呼ばれるアール・ヌーヴォーの建築家モンタネールによる最高傑作
天井のステンドグラスはブラックホールの概念図のように中央に向けて沈みむ立体的な形状
一般には平面的なものが多いステンドグラスとしては異端かもしれないが圧倒的な美しさ

サン・パウ病院 ☆☆☆☆

広大な敷地に造られた機能的にして芸術的な大病院、全48棟にもなるモンタネールの最大の作品とされる
2009年まで病院として使用され世界遺産にも登録されている

ピカソ美術館 ☆☆☆

ピカソは10代の大半をバルセロナで過ごした、そのこともあってかここのピカソ美術館は若い頃の作品が主体
代名詞とも言えるキュビズム的な絵は少ないがブルー・ピカソと呼ばれる「青の時代」の絵を何点か保有する

ミロ美術館 ☆☆☆

バルセロナ出身の芸術家ジョアン・ミロの美術館がモンジュイックの丘の中腹にある
大作や立体作品を含め多くの作品を所有

モンジュイック城 ☆☆

バルセロナの西、モンジュイックの丘に築かれた要塞跡
市内が一望できると聞いて丘に登ったが入場料のかかるモンジュイック城に入らなければ眺望はいまひとつ、城自体に見どころは少ない

カテドラル ☆☆

バルセロナ中心部にあるゴシック様式の大聖堂

街角 ☆☆☆

メルカド

シーサイドエリア

アロス・ネグロ

フィデウア

パエーリャ