南米絶景2015
2015年1月から2015年3月にかけての第五紀の旅『南米絶景編』です
南米は第三紀の1987年に
ペルー、
ボリビア、
チリを2か月かけて旅しましたが、当時はウユニ塩湖の絶景はまだ世に知られておらず素通りしてしまいました
今回はそのリベンジでウユニ塩湖と前回行くことのできなかった国の絶景が中心の旅です
旅の経路は
南米、1987年の記事は
ペルー、
ボリビア、
チリをご覧ください(メニューからもご覧いただけます)
第五紀の旅『南米絶景編』の
ブログはこちら(2015年1月から3月の記事をご覧ください)
大きな地図を表示
マチュ・ピチュ ☆☆☆☆☆
「一生に一度はマチュ・ピチュへ」
これまでに行ったところでどこが良かったかなんて聞かれるといつもこう答えていました
でもまた来るとは思ってませんでした
一度目の感動が強すぎたので二度目はがっかりしてしまうのではないかと恐れていたのですが、名前とともに哀愁漂う鄙びた風情も一新してしまったアグア・カリエンテ(現マチュ・ピチュ村)の街や超豪華になってしまった列車には驚きましたが、遺跡自体は昔と変わらぬ存在感でやはり思いは変わりません
「一生に一度はマチュ・ピチュへ」
クスコ周辺の遺跡
サクサイワマン ☆☆☆
クスコの街の北の丘にある石組の見事な中規模の遺跡
アルマス・スクウェアからは直線距離で1kmほどだが丘の上にあるため高度に順応しきれていないうちは登るのがつらい
広場では太陽の祭りインティ・ライミが行われる
ケンコー ☆☆
サクサイワマンから東に約1.3kmのところにある比較的小さな遺跡
谷側のやや離れたところに石組みの砦があるが、道路をそのまま東に進んだところにある巨石の祭壇や洞窟のある一帯がメインの遺跡
プカ・プカラ ☆☆☆
ケンコーから直線距離にして北北東約6kmの崖の上に位置する砦のような遺跡
ケンコーからは次のタンボ・マチャイまで路線バスが運行している
タンボ・マチャイ ☆☆☆
プカ・プカラから道沿いに400mほど進んだ小川沿いの遺跡
小川の両側に遺跡が残り、石組みからも水が流れる出る少し変わった風情の遺跡
路線バスでクスコの街まで下りられるが街の中心部からは東側に下りてくるで注意、、サクサイワマンは経由しない
モライ ☆☆☆
クスコから直線距離で北西30kmほどの丘陵地帯に忽然と現れる不思議な印象の遺跡、段々畑の遺跡だと言われる
多くの遺跡は斜面に沿って上に形成されるがモライは谷の形状を利用して円錐状に掘り下げられている
マラス ☆☆☆☆
ウルバンバ川に向けて丘陵が深く切れ込んだ谷あいにある塩田でインカの時代から利用されていたという
急斜面に湧く塩分濃度の高い温泉を棚田に受けて天日で乾燥させて塩を作る
訪問時(1月)は雨季で棚田に雨水が貯まり土壌の赤土色の棚田だったが、乾季(4〜9月)は白い棚田が見られるらしい
ウユニ塩湖 ☆☆☆☆☆
1987年にボリビアを旅した時はまだ世に知られておらず、有名になった後で近くまで行っていながら素通りしてしまっていたと知って悔しい思いをしていたウユニ塩湖、今回やっとリベンジ
広大な塩湖が干上がり、四国の半分ほどの面積があるにも関わらず高低差がわずか50cm程度しかない極めてフラットな塩の大地
雨季に雨が降ると水は平らな大地に薄く広がり、水深が浅いために波が立ちにくく巨大な鏡となって空を映す
見渡す限りの鏡張りは雨季(1〜3月)だけに見られる世界にここだけの絶景だが、西洋人には乾季の白く干上がった広大な塩湖の方が人気
乾季でも水がある場所もあるらしく鏡張りも見られなくはないが、両方の季節に行った旅人によると全然別物とのこと
エドゥアルド・アバロア保護区 ☆☆☆
チリ国境に近いエドゥアルド・アバロア保護区へのツアーはウユニ塩湖から高山地帯の湖を回る
土壌の成分や塩分濃度、生息する藻類等によって様々な色彩を見せる湖と乾燥した高山地帯の景色が美しい
展望台からオリャグエ火山が見られるはずだったが訪問時は雨と雲でまったく見えなかった
道中 ☆☆☆
ラグナ・カニャパ ☆☆☆
フラミンゴが生息する高地の湖
ラグナ・エディオンダ、ラグナ・オンダと続くが、訪問時もっともフラミンゴが多かったのはラグナ・カニャパだった
アルボル・デ・ピエドラ ☆☆☆
風で浸食された奇岩が乾燥した大地に点在する
「石のおじいさん」の名前のとおりの奇岩も
ラグナ・コロラダ(ラグナ・ロハ、紅い湖) ☆☆☆
湖に生息するバクテリアによって紅く見える
訪問時は午後遅くでしかも雨が降りはじめていて、ガイド曰く「日が照らないとバクテリアが活発にならず紅くならない」らしい
肉眼ではそれなりに紅く見えたが天気が良いとさらに紅いのだろう
ゲイセルス・デ・ソル・デ・マニャーナ(朝日の間欠泉) ☆☆☆
そこここにある噴気孔から水蒸気が噴き出しているが大気中に出るとすぐに拡散・蒸発してしまうため普段は見えない
朝の気温が低い時間帯に噴気孔に障害物をかざすと突然噴き出したかのように見えるようになる
テルマス・デ・ボルケス(温泉) ☆☆
ラグナ・チャルビリの湖畔に湧く温泉
サルバド-ル・ダリの砂漠 ☆☆☆☆
荒涼とした砂漠のところどころにゴツゴツとした岩が点在し、ダリの絵に出てくる風景に似ているためにこう呼ばれる
白い雪が風に舞いこげ茶色の岩とのコントラストが幻想的
ラグナ・ブランカ ☆☆
その名も白い湖と呼ばれる塩湖だがそれほど白くはない
チリ国境のすぐ近くで、チリに抜けるツアー客はイミグレーションで車を乗り換えて出国する
ラグナ・ベルデ ☆☆☆
銅の成分が含まれるため青緑色に見えるその名も緑の湖
光の関係で早朝がもっとも美しいらしく、確かに早い時間帯に通過した行きの方が昼前に通過した帰りよりも緑に見えた
バジェ・デ・ロス・ロカス(岩の谷) ☆☆☆
アブエロ・デ・ピエドラ同様の奇岩群、こちらは平原に突然立体的な奇岩がある感じ
ウマワカ渓谷
ボリビア国境に近いアルゼンチン北西部の世界遺産
色とりどりの地層が山肌に沿って波打つ不思議な渓谷だが移動の長距離バスの中から見ただけで現地には行かず
アルゼンチン領パタゴニア
フィッツ・ロイ ☆☆☆☆☆
標高3,405m、アルゼンチン領パタゴニアを代表する岩山で、アウトドア用品メーカー「Patagonia」のトレードマークにもなっている
天候の変化が早く雲がかからないことの方が少ない
岩峰の真下のロス・トレス湖を見下ろす尾根までは麓の街エル・チャルテンから整備されたトレッキング・コースを歩いて3〜4時間程度だが、尾根までの最後の登りがきつい
セロ・トーレ ☆☆☆☆
フィッツ・ロイに劣らず美しい岩峰、標高3,102m
手前のトーレ湖が行き止まりでそばまでは近づけないが、条件が良ければトーレ湖に映る美しいセロ・トーレが見られる
ペリト・モレノ氷河 ☆☆☆☆☆
全長35km、先端部の幅5km、高さ約60mの大氷河、世界で最も動きの速い氷河のひとつで1日に2mの速度で流れている
先端部が海に押し出され崩落する様子を対岸から見ることができる
氷壁の上部まで崩れる大崩落は数日に1度程度らしくそれが見られるかは運次第だが、中程度の崩落は比較的頻繁に起きる
氷河トレッキングは向かって左側の斜面を歩く
パイネ国立公園
チリ領パタゴニアにある氷河に削られた山々や湖沼が美しい国立公園
日帰りから2週間程度まで日程やレベルに合わせてトレッキング・コースが整備されており、山小屋やキャンプ場などの設備も充実している
トーレス・デル・パイネ ☆☆☆☆☆
パイネ国立公園を代表する岩峰群、3つの岩峰からなり最高峰は2,800m
トーレス・デル・パイネだけを見るならプエルト・ナタレスからの日帰りも不可能ではないが時間的にも体力的にもかなり厳しい
ブエノス・アイレス ☆☆☆
南米のパリと呼ばれただけあって街はヨーロッパのよう
生のタンゴを見せるタンゲリアで見たタンゴが印象的だった
写真下段中は「世界で2番目に美しい本屋」と言われる劇場を改装した本屋
イグアスの滝
世界三大瀑布のひとつに数えられ、幅4km、最大落差80mの大きさもさることながらその景観は豪快にして優美
アルゼンチンとブラジルの国境にまたがっておりそれぞれの側から観光できる
アルゼンチン側 ☆☆☆☆☆
広範囲に遊歩道が整備されており、なかでも「悪魔の喉笛」と呼ばれる滝の落ち口は迫力満点
ボートで滝壺まで近づくアトラクションや小さいながらもが落差は十分ある滝で泳げるスポットもあるなど見どころ豊富
ブラジル側 ☆☆☆☆☆
滝全体が見渡せるうえ遊歩道から見る滝の豪快さはアルゼンチン側に勝るとも劣らない
ボニート
ボニート周辺には数多くのシュノーケリング・ポイントがあるが訪問時はちょうどセマナ・サンタの休暇の時期にあたり、スクーリ川のシュノーケリングには行くことができたもののその他はいずれも予約で満杯だった
ボニートは小さな町でしかも各観光スポットは環境保護のため入場者数を絞っている模様
一方、ハイ・シーズンを外すと定員に足りずツアーが催行されないこともあると聞いた
スクーリ川 ☆☆☆☆☆
森の中を流れるスクーリ川を手漕ぎボートで遡りシュノーケリングをしながら下ってくる
驚くほど透明度が高く、背丈のある水草が川の流れに揺れるさまはまるで水族館の中を泳いでいるような美しさ
体調40cmほどもあるピラプタンガと呼ばれる金色の魚が悠然と泳ぐ姿には思わず声が漏れた
防水ケースに水が入りカメラが水没、写真は撮影できず
リオ・デ・ジャネイロ ☆☆
カーニバルで有名だが世界三大美港に数えられる景勝地でもある
巨大なキリスト像の立つコルコバードの丘、砂糖パンを意味する海辺の岩山ポン・ジ・アスーカル、コパカバーナやイパネマといった世界的に有名なビーチを擁する
アマゾン・ジャングル・ツアー ☆☆☆
アマゾン川中流域の町マナウスからアマゾン・ジャングル・ツアーに参加
アマゾン川の支流に分け入りピラニア釣り、ワニ捕り(ガイドが捕まえる)、ジャングルでのハンモック泊、ジャングル散策等のアクティビティが体験できる
ギアナ高地
地球上で最も古い陸地のひとつであるギアナ高地が長い年月を経て浸食され、硬い岩盤だけが板状に残るテーブル・マウンテンと呼ばれる独特の地形となった
人を寄せ付けない未開のジャングルにそびえるテーブル・マウンテンは太古の地球を連想させる
ロライマ ☆☆☆☆☆
標高2,810m、断崖絶壁は最大1,000mにも達しその威容ははるかかなたから見ただけでも人を圧倒する力をもつ
ロライマと言う名前自体が現地の言葉で「偉大」という意味だという
頂上は他所から隔絶された生態系でここ生息する多くの生物がここのみに住む固有種、コナン・ドイルはこの地をロスト・ワールドと呼んだ
ジャングルにそそり立つ地形から上昇気流によって雲がかかることが多い神秘の絶景
エンジェル・フォール ☆☆☆☆☆
最大のテーブル・マウンテン、アウヤン・テプイから流れ落ちる美しい滝
一段の滝としては世界最大の落差979mを誇るが、あまりの高さに落下する間に水は拡散して霧状となり地上まで届かないため滝壺が存在しない
エンジェルの名称の由来は発見者(もちろん先住民はその存在を知っていたが)であるアメリカの探検飛行家の名前に由来する
カナイマ ☆☆☆
エンジェル・フォールへのゲート・ウェイとなるラグーンのほとりの小さな村
ラグーンにはいくつもの滝が注ぎ、遠くにテーブル・マウンテンを望む風光明媚の地
但し、飛行場と宿泊施設以外ほぼなにもなし
カルタヘナ ☆☆
カリブ海に面した城塞都市、15世紀にスペイン人によって拓かれ16〜17世紀に海賊の襲撃から身を守るために城壁を築いた
旧市街は世界遺産に登録されている