Quinary - 第五紀

カンボジア


カンボジア訪問は2009年

子供の頃から永らくあこがれていたアンコールワットについに来ました
広範囲かつ高密度に遺跡があり、世界有数の遺跡集積地
遺跡といってもエジプトやギリシャのような古代のものではないが、仏教、ヒンドゥー教が折り重なる独特の複雑さがある


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アンコールワット遺跡群

アンコール・ワット ☆☆☆☆

カンボジアの代名詞かつ東南アジア最大級の石造の大寺院
堀を巡らせた広大な敷地に三層の回廊と伽藍がそびえる壮大な造り
柔らかい砂岩造りの建造物は傷みも激しく、おそらくいつ訪問してもどこかしら修復のための立ち入り禁止区域がある様子
訪問時は中央祠堂や見どころのひとつの乳海撹拌のレリーフが修復中だった
日の出も名所でもあり観光客も多い
レリーフは美しいがボロブドゥールのそれと比べるとやや平面的な印象(2009)

アンコール・トム(バイヨン) ☆☆☆☆☆

寺域の広さはアンコール・ワットを上回るが現在はワットほど明確な境界はなく、中央部にそびえるピラミッド型の寺院バイヨンとその周辺に多くの建造物が配されている
バイヨンは立体迷宮ともいえる独特の造りで、外観・内部とも他の遺跡とは明らかに異なり壮観
「クメールの微笑み」(写真下段右)でかい!(2009)

像のテラス ☆☆☆

王宮の全面を飾る像の隊列のレリーフが彫り込まれたテラス。やや赤みを帯びた砂岩が美しい(2009)

ピミアナカス ☆☆☆

アンコール・トムの王宮内にあり3段のテラスの上に回廊と塔をもつピラミッドのような建造物(2009)

プレア・ピチュ ☆☆☆

アンコール・トムに属する寺院のひとつ。池のほとりの佇まいが美しい(2009)

プリア・カーン ☆☆☆

かつては大きな寺院だったようだが今はパゴダを中心に東西に建造物が並ぶ細長い遺跡
門の壁にあるガルーダ(インド神話の神鳥(鷲)、写真上段中)の彫像が印象的(2009)

ニャク・ポアン ☆☆

池に浮かぶ浮島様の造りで四方にそれぞれ別の池が連絡する独特の造り(2009)

タ・ケオ ☆☆☆

見上げるような急峻な造りの寺院。未完のまま放置されたとは思えないようなシャープで精巧な印象(2009)

タ・プロム ☆☆☆☆

密林に埋もれた寺院の印象そのままのまるで迷路のような遺跡
あえて発見されたままの状態で残されており崩れた石積み、木の根がからまり崩壊した壁等、迫力満点
夕暮れ時に訪れたため観光客も少なく鬼気迫る感があったほど(2009)

東メボン ☆☆☆☆

肌色に近い黄色い砂岩のブロック造り
デヴァター(女神)や守護神たちもブロックの質感のあるレゴ風の意匠
スタイルやポーズはエジプトの神々の壁画にも似た二次元的な印象で現代風(2009)

プレ・ループ ☆☆☆

急こう配かつ踏み上げの高い階段で急峻な造りの遺跡
材質・質感ともすぐ隣の東メボンと似た感じ。3面の阿修羅(?)の彫像あり(2009)

バンテアイ・クデイ ☆☆☆

東西に細長い廊下の続く寺。レリーフの保存状態がよいものが多く、一部には朱の色彩が残ったものも
この寺の境内に首を落とされた仏像が多数埋められていたのを上智大学の調査隊が発見した(2009)

プラサット・クラバン ☆☆☆☆

肌色の砂岩で造られた5つの祠堂が直線的に並ぶシンプルだが美しい遺跡
中央祠堂と北側祠堂にブロック造りの彫像が残り、芸術性も高い(2009)

バンテアイ・サレム ☆☆

平面的な配置ではあるが敷地が広くないうえにテラスや塔の高さが高く、立体感のある遺跡(2009)

バンテアイ・スレイ ☆☆☆☆☆

シェムリアップの町から北東に20kmほど離れた遺跡
固い赤砂岩で造られていること、発見されるまで土中に埋まっていて保存状態が良かったことからレリーフやまぐさの彫が深く精妙でこの周辺で一番の美しさ
時代的にはアンコール・ワットよりも古いものだとは信じられない
「東洋のモナリザ」(写真下段右)とよばれるデヴァター(女神)像はロープが張られていて近くでは見られないがそれでも美しく見える(2009)

クバル・スピアン ☆☆☆

バンテアイ・スレイよりさらに10kmほど先にある渓流の遺跡
登山道を30分(標示は40分)ほど上ると渓流の中に彫り物がある独特な遺跡
規模自体は大きくはなく、石切場との説も(2009)

ベン・メリア ☆☆☆☆

シェムリアップの町から直線距離にして東に約40km離れた密林の中の雰囲気抜群の静かな廃墟遺跡
状態のよいナーガ(蛇)像、レリーフ等見どころも多く道なき道を石段を乗り越えて進むインディ・ジョーンズ気分が味わえる
「天空の城ラピュタ」のモデルとも言われる(2009)

ロレイ ☆☆☆

シェムリアップの町から東へ10kmほど離れたロリュオス遺跡群の1つ
4つの塔が残るのみの小規模な遺跡ながら赤い塔が美しく印象的(2009)

プリア・コー ☆☆

ロリュオス遺跡群のひとつでロレイ同様、赤い祠が美しい
名前の由来となった牛の像は風雨で丸くなってしまっていた(2009)

バコン ☆☆☆

ロリュオス遺跡群のひとつで5段の基壇をもつ比較的大きな遺跡
黒っぽい砂岩の象が印象的だがいずれも顔の部分が破損している(2009)


シェムリアップ

街角


オールドマーケット


ナイトマーケット


遺跡周辺


ローカルフード


トンレサップ湖 ☆☆☆

シェムリアップの南に位置する大きな湖。雨季と乾季で大きさが6倍ほども違うらしい
湖上のボートハウスで生活する人々もおり、学校や商店もある(2009)